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紙書籍 vs eBook(電子書籍)について

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インプット型

紙書籍のもたらす価値観は、記憶を中心とした、いわばインプット型の思考です。つまり、どれだけ本を読んで、知識を蓄えたかで評価される世界です。それは、学歴社会のもたらすステータスの色濃い日本において、長年求められてきた伝統的な価値観であり、教育制度を支える揺るぎないピラミッド構造の礎を担っています。私たちが共有している「本」に対する特別な思いは、インプット型価値観の頂点への尊敬と憧れなのかもしれません。

電子書籍という呼び名には「書籍」が付いていますが、紙書籍とは似て非なるものと考えた方がよいでしょう。もしかしたら、「書籍」という呼称にこだわらずに素直に「eBook」とした方が、デジタルコンテンツとして捉えやすかったのかもしれません。幸か不幸か、eBook(電子書籍)は「本」というカテゴリに所属してしまったため、常に紙書籍と対比される対象となってしまいました。

eBookとは何か? を一言で表すとしたら、それは「スマートフォンのデジタルコンテンツ」です。もちろん、タブレットのデジタルコンテンツでもあります。今では、たくさんの人々がスマートフォンを所有しており、日常的にディスプレー上でコンテンツを楽しんでいます。それは「本」=「紙」の、紙書籍派といえども例外でなく可処分時間の多くを、eBookを読む時間に費やしていることに、あなたはお気付きでしょうか?


アウトプット型

スマートフォンは誰もが使える、便利なデジタルツールの一つです。これまで何度かブームとなったパーソナル携帯端末との違いは、人が一生かけても読み尽くせない膨大な情報が保存されているデジタル・スペース(クラウド)に簡単にアクセス可能なことです。特別な資格や訓練を必要とせず、ネット環境さえあれば、誰でも時間や距離に関係なく、欲しい情報が瞬時に手に入ります。

インプット型の価値観の世界では、「本」によって得られた情報は基本的に個人の中に知識として蓄えられます。その結果、知識は限られた人たちによってコントロールされていくことになります。

一方、スマートフォンの登場により個人が得られた情報は、その情報を活用して体験したこと、見たこと、聞いたことを、Social Networking Site(SNS)やブログに情報発信アウトプットしていくことで、新たな価値観を形成していくことが可能になりました。スマートフォンをはじめとする、デジタル・スペースの最大の特徴は、このアウトプットです。

デジタル・スペースにアウトプットする情報(デジタルコンテンツ)として、私たちの生活にすっかり浸透し便利に使っているSNSやブログですが、その多くは時系列(タイムライン)で情報が流れていくという性質を持っています。皆さんも、過去の記事を探すのに延々とスクロールした経験があるのではないでしょうか? 本来デジタルコンテンツは、強力な検索機能を持っていますが、検索キーワードをうまく設定できなければ思うような結果は得られません。この点は、時系列型デジタルコンテンツのマイナスポイントと言えるでしょう。


電子書籍の立ち位置

デジタルスペースに誕生した電子書籍(eBook)ですが、知識の習得に最適な「本」としてのインプット型の性質と、誰もが自由に情報発信できるアウトプット型の性質を兼ね備えたデジタルコンテンツです。電子書籍(eBook)が、キング・オブ・デジタルコンテンツと言われる所以です。

タイムライン型デジタルコンテンツのように、埋もれてしまうことはありません。必要なときに、電子書籍販売サイトから検索して読むことができます。

自由かつ極めて安価にアウトプットすることを可能とした電子書籍(eBook)の登場によって、世界中の誰もが人類の英知を継承させていくことが可能になりました。IT革命がもたらした最もインパクトのあることは、情報の受信と発信の両方を誰もが自由に行えるようになったことだと、私は考えます。一部の限られたメディアのみが情報を握る時代は、スマートフォンの登場とともに終わりを告げたのです。


紙書籍 vs eBook。両者の欠点を探して戦うよりも、スマートフォンの出現によって新たに登場した電子書籍(eBook)が、私たちのインプット方法の選択肢を広げてくれたと考えてみてはいかがでしょう。本好きにとっては、ポケットにお気に入りの本棚を持ち歩けるのですから、こんなに素敵なことはありません。

時代は、確実にインプット型からアウトプット型へと進み始めました。あなたは、どのような方法でアウトプット(情報発信)を行っていますか。そして、その情報発信の場所は、デジタル・スペース上でしょうか?

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